最強ヤンキー女子×俺様二重人格男子(仮)
夜が明け、私は布団からぬける。
私は大きく伸びをして、窓の外を睨んだ。
絶対、いい点、とるから。
顔をあらい、朝食を食べながら各教科の復習をする。
「伊織ぃえらいな~」
私の父はそういった。
うちの父母はまったく私の成績に関心0。
成績表なんてものはわたしたってみたりはしない。
「これくらいでえらいだなんていわないで」
私は数学の教科書から顔をのぞかせ鋭く睨んだ。
お父さん、こんな変なところで褒めてほしくないよ。
「ほ~怖い怖い・・・」
そういってお父さんは席をたって
カバンをもち、バタンという音とおもに家をでていった。
私はお父さんやお母さんから勉強なんて教えてもらったことがないし、
受験生になると塾に行くなんてことも友達から知らされた。
本当に、私がどんな高校に行こうが、
どんな友達とつるもうが、
どんな格好をしようが、
どんな場所へ行こうが、
どんな人生をおくろうが、
興味がないのだ。
口出しなんてしない。
お父さんは『伊織の自分で決めた人生ならなにも言わない』
と、言うがただめんどくさいだけなんだ。
ここだけは私の家族は普通じゃないところだった。
ここだけは私の誇りだった。
このことだけは私は嬉しかった。