天使からのLove letter
入学式がやっと終わった。
「紗里奈!!」
後ろから声がする。
「ママ?」
ママは険しい表情でお説教をしてきた。
「あんたねぇ!遅刻しないように送ってあげたのに何遅刻してんのよ!?この馬鹿子!本当に私の娘なのかしら・・・?」
ママは首を傾げる。
この言葉、超むかつく!!
親に言われたくないBEST1oには絶対入ってる!!
私の勘だとね。
「すいませんでしたぁーはい、さようなら」
私はママに手を振った。
「帰ってきたらコテンパテンに怒ってやるーっ!」
そんな声が後ろから聞こえた。
勘弁しろよ・・・。
「さーりな!!どうして先行っちゃったの!?」
「ママがうるさいんだもん」
未悠が笑い出した。
「あ、ウチ4組だからここだわ!じゃあね・・・!」
お互いに手を振って教室に入った。
未悠とは保育園も小学校も中学校も一緒だからちょっと寂しい。
涙目になりながら私は自分の席と思われる場所に座った。
「そこ・・・俺の席なんだけど」
「す、すみません!!」
私は立ってその席からどいた。
「あれ?谷さん?」
驚いて相手の人を見ると・・・
「あーっ!高田君!」
高田君を改めてみるとすっごく綺麗な顔立ちをしていた。
あの時はちょっとしか見れなかったから。
可愛いとかっこいいどっちも当てはまるな。