天使からのLove letter
「次の2つの英文がほぼ同じ意味になるように、( )の部分を補いなさい。
I wish I could have gone with him. ~・・・」
はあ、ちっとも分かんない・・・。
だから英語は嫌いなんだよね。
ってか入学式当日に授業ってあるんだ!
ここだけかもしれないけど。
「谷さん!聞いていますか?解いてみてください」
うわ!
最悪!!
「え、えっと・・・」
教科書に書いてある英語の文とにらめっこする。
「答えてください」
「”私がウィッシュ(DAIGO?)と一緒に行ければ良かったのに”?」
みんなが笑い出す。
「全然違います!!ウィッシュなんてどこにも出ませんよ!?”私が彼と一緒に行くことができればよかったのに”です。すごいですね!谷さん。これでここの学校に受かったのがすごいです!」
・・・。
英語は嫌いだけど数学と社会と国語は大好きだから受かったんですけど。
しかも前期でね・・・。
先生、マジでウチのこと馬鹿にしてる・・・。
許さんっ!!!
「谷さん」
高田君が後ろを振り向いた。
「高田君!!怒られちゃうよ?」
「・・・おもしろいね」
それだけ言って高田君は前を向いた。
私を馬鹿にすんなーっ!!
私は顔を真っ赤にしながら英語の授業を終えた。