淡いコイゴコロ
「りんご飴の小さいのひとつください」
悠が屋台のおばちゃんに話しかけている今も、手は繋がれたまま。
それに気付いたおばちゃんが笑いながら言った。
「可愛いカップルさんだねぇ、もう一個サービスしてあげるよ!」
「えっ…あたしたちカップルじゃ……」
「ありがとーございます」
「いーのよいーのよ!じゃ、ずっと仲良くするんだよ!」
ニコニコしながら勝手に話を進めるおばちゃんとさよならして、悠は無言のままあたしの手を引いてまた歩いていく。
どこに行くの?なんて聞けるほど、考えられるほどあたしの頭の中は冷静じゃなかった。
悠、なんで否定しないの?
今まで友達にからかわれて『お前ら付き合ってんの?』とか言われたら絶対、否定してたのに。
絶対あたしの手のひら、熱い。そんで顔も真っ赤だろう。
悠が屋台のおばちゃんに話しかけている今も、手は繋がれたまま。
それに気付いたおばちゃんが笑いながら言った。
「可愛いカップルさんだねぇ、もう一個サービスしてあげるよ!」
「えっ…あたしたちカップルじゃ……」
「ありがとーございます」
「いーのよいーのよ!じゃ、ずっと仲良くするんだよ!」
ニコニコしながら勝手に話を進めるおばちゃんとさよならして、悠は無言のままあたしの手を引いてまた歩いていく。
どこに行くの?なんて聞けるほど、考えられるほどあたしの頭の中は冷静じゃなかった。
悠、なんで否定しないの?
今まで友達にからかわれて『お前ら付き合ってんの?』とか言われたら絶対、否定してたのに。
絶対あたしの手のひら、熱い。そんで顔も真っ赤だろう。