ミナミとミナミ
とりあえずミナミちゃんの顔を見るのは怖いので、先生に話し掛けてみた。


「センセー、俺らも忙しいんだけどー。何?」


先生もさすがに氷のミナミちゃんには近付けず、俺に答えた。


「あー、このテキストみんなに配ってくれ、じゃあよろしく、ミナミ。」


あ、逃げた。


ミナミちゃんは無言で半分渡された物を持ってくれた。
< 11 / 21 >

この作品をシェア

pagetop