言葉にならないコトバを




学校からの帰り道


今までたいちゃんと過ごしてきた日々を思い出しながら一人歩いていた。





「あの…」




急に肩をつかまれた。




反射的にあたしは声をあげた。


だが目の前にいたのは





長野くんだった。





「俺だよ。長野」



長野くんは気まずそうに斜め下を向いた。




「どうしたの?」





「新井…転校するの?」




え?


なんで長野くん知ってるの?



クラスの仲良しな人には言ったけど、他クラスの長野くんが知ってるなんて…。





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