どこまでも、蒼く


誰か教えてくれませんか?
俺の心を明るい色に染めてくれませんか?


俺は、俺は─…、
透明な涙さえ流せないのかな…。


涙を流すときは、その色は、心のように暗い色をしているのかな─…。



『生きる意味あんの?』


静かな部屋に零れ落ちた一言。
ふと思ったのだ。
生きる意味が分からない、と。
愛する人もいなければ、でかい夢などないし、
毎日毎日同じことの繰り返しで、飽き飽きしている俺は、もういなくなってもいいと思うんだ。




でもお前と出逢って、
俺は変わったよ─…。


今の俺は、
この世界で生きたいと思っている…。



…携帯から鳴り響く着信音で俺は現実の世界に引き戻された。
さっきと同じ音楽。

もう電話の相手が誰だかくらい携帯を見なくても分かる。


お前、だろ?



『…なに?また』


《迎えに来た!早く下りてこい!》



…すばる。
お前の元気を俺に分けてくれないか?



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