どこまでも、蒼く


恋愛は個人の自由。

この言葉は間違ってはいないだろう。
恋愛は人それぞれ仕方があり、好きな人は個人の自由。
だから姉弟とか、血の繋がった関係でも恋愛は出来る。

ただそれを世界は許していないだけ。

なにが悪い?
愛していたならいいじゃないか。

でも愛しているだけじゃ、世界は認めてはくれないのが現実。

だから住みにくくなっている。

…って、なんで姉弟愛に賛成な意見を述べているんだよ。

違う、違う。

これはワケが違う。


『…でも俺、負けねぇから。陽菜は俺が頂く』


この発言に、すばると馨が顔を見合わせて笑っていた。


変な発言だと思われたっていいさ。
だって屈託のない綺麗な気持ちだから。


『嵐、お前なんか変わったな。すげぇいい顔してる』



『…ふざけんな』



暴走する恋。
見上げた空には無数の星が散らばっている。


紘人は、この星空をどんな想いで見上げていた?


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