どこまでも、蒼く
なにが嘘?
じゃあなにが本当?
時間が少しずつ進んでいく。
一定の速さで。
『きっと嵐は傷つく。俺と嵐は似ているからな』
俺が傷つく?
そんなの、いいのに。
傷ついたって、俺は気にしない。
傷ついたって動けるし、傷ついたって前には進めるから。
でもありがとう。
紘人は俺のために言ってくれたんだよな。
…ごめん。
だけどこの気持ちは消えることはないだろう…
何年経っても。
周りになにか変化があっても。
ずっと─…。
『似ている?
でも─…紘人…じゃあお前はどうして転校してきたんだ?陽菜のあとを追いかけるように』
昨日、書店で言っていたよな。
陽菜を一人にするのは安心出来ないって。
でもそれだけじゃないよな?
静かな空気が俺たちを包み込む。
まだ千夏は来ない。
…聞かせてくれよ。