どこまでも、蒼く
どうして…
いつも邪魔をするんだよ。
いつも俺の前にいて、
俺を不自由とするんだ。
恋愛くらい好きにさせろよ…。
どうして…。
切り抜きに写っていたのが…お前だなんて。
崩れ落ちる恋心。
でも消えない愛情。
苦しくなる感情。
次第に頬を濡らしていくもの。
それは、涙─…。
切り抜きの中ではカメラ目線で笑う…、
『…慶汰…』
慶汰がいた─…。
《嵐は慶汰に似てますね》
お前が会いたかった人は、慶汰だったの?
嘘だと言ってよ。
笑って冗談だと言ってよ。
誰か、誰か─…。
気が狂わないうちに…
早く─…。
気がついた時には、俺は慶汰の切り抜きが入った生徒手帳を握りしめて、走り出していた─…。
こんなの嫌だ─…
この暴走した気持ちはどこに行くのだろう?
もういっそのこと、
消えてしまいたい…。