どこまでも、蒼く
大きく膨れる気持ち。
お前への愛の風船は、
もう割れそうだよ…。
割れる前にお前に届けばいいのに…。
カーテンから覗く空が暗くなってきた。
夜がやってきたのだ。
俺はこの数日間、夜を一人で迎えた。
うるさく鳴る携帯電話の電源を消して、俺は一人を選んだから。
心配されている、と気付いたら、なんだか申し訳ない気持ちが溢れていった。
でも未だに電源は入れていない。
…ごめん。
俺は心が重くなった体を操り、立ち上がる。
そして部屋着を脱ぎ捨て、クローゼットから適当な服を取り出す。
ロンTとダメージのジーパン。
そしてまだ登場するのは早い、ダウン。
俺は寒いのが嫌い。
だから丁度いいだろう。
それらを身にまとい、部屋からそっと姿を消した。
慶汰はまだ帰ってきていないようだ。
これもまた好都合。
俺は気持ちを整理つけるため、外の空気にあたりにいく。