どこまでも、蒼く


それに、今日は天気がいい。
空が応援してくれていると思うんだ。


屋上へ行くと、殺風景で、誰一人としてそこにはいなかった。
ま、都合はいいんだけど。


『嵐、お前いきなり消えていきなり現れて、何やってたわけ?俺すげぇ心配してメールも電話もしたのに』


こうすばるは少し不機嫌そうに言う。


…悪い。
電源切っていたから、見たのは今日なんだ。
確かにすばるから、沢山のメールと不在着信が入っていた。
それを見た俺は単純に嬉しかったよ。


…ごめん。


『悪い。もういきなり消えないから』


『そーだよ。心配が尽きねぇだろ?で、話って?』


すばるは陽のよくあたる場所に座り、俺を見上げた。
すばるの行動を真似して、俺と馨と紘人もそこに座る。


視界には三人の顔。



俺…お前たちと友達になれて本当に良かった…




『俺、陽菜を守りたい…』



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