どこまでも、蒼く
陽菜の隣にいるとドキドキして、陽菜を守りたいって思って、陽菜に触れたいと思って…
それらはちゃんとした幸せなんだ。
気付かされたよ。
ありがとう…。
『俺さ、今すげぇ辛いけど、あいつと約束したんだ』
約束?
それは妹との大事な、大事な約束だった。
すばるはその約束を守るために、ペアリングをつけているのだろう。
『約束?』
『うん。また会えたら、ずっと一緒にいるって。世界を敵に回す大恋愛をするんだ』
ぽたり…と落ちた雫は、ゆっくりと廊下へと落ちていった。
その雫の形が、ハートに見えたのは俺だけかな?
『俺も世界を敵に回すくらい大恋愛してみてぇよ。すばるは待つんだろ?妹と再会出来るまで』
『当たり前だろ?お互いが年とって、耳が遠くなっても俺はあいつをもう一度愛すよ。』
すばるの恋は辛い恋かもしれない。
けど…どうか…。
すばるに光を与えてください。