どこまでも、蒼く


もう何も言えなかった。なんて言ったらいいのか分からなくて、言葉がどこかに消えてしまったんだ。



胸ぐらを掴むすばるの手が強くなる。
そして涙を頬に伝わせて、こう言った。



『お前は一人で背負いすぎなんだよ!!どうして俺たちをもっと頼らないんだよ!!そしたらお前が背負ってる辛さが半分になるだろ!?軽くなって…もっと楽になるんじゃないのかよ!!』



このすばるの言葉を聞いて、俺は自分の存在に気付かされた。


俺は…この世界に存在をしている─…。



言葉が詰まってしまう。

なぁ─…、
すばる、馨、紘人。


俺が辛いって言ったら、この辛さ…一緒に耐えてくれるか─…?



『…ごめん…』



『俺は、お前が背負ってる辛さを全部背負える覚悟は出来ている』




力強いすばるの言葉。
深く心に突き刺さった。


『嵐、行ってこいよ。蒼井なら今屋上だ。お前が来るのを待ってる』



俺の肩にぽんっと手を置いて、馨は言った。



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