どこまでも、蒼く
彼女は俺の隣に座り、一緒に海を眺める。
すると彼女が言葉を漏らした。
『海って不思議よね。ずっと見ていても飽きないんだもん…』
『そうだね…』
打ち寄せる波。
その音がどこか心地よい。
『ねぇ、知ってる?
ある子から聞いたんだけどね。
空と海って恋人同士なんだって…』
この言葉を聞いた俺は、涙を零すのではなく、
笑顔を零した。
知ってるよ。
俺の大好きな言葉だから。
俺は彼女を笑顔で見つめる。
『名前、なんていうの?』
『蒼木…ソラ…』