どこまでも、蒼く
まだ眠たい体を起こして、窓から太陽を見上げる。
今日も快晴。
窓辺に置いてある、てるてる坊主が眠たそうな表情を見せている。
その隣には赤と青のミニカーが寄り添って置いてある。
携帯を手に取ると、今の時刻は10時を過ぎていた。
寝過ぎたようだ。
昨日遅くまで絵を描いていたからだろうか。
すると突然、持っていた携帯が陽気なメロディーと共に震えだした。
びくりと反応をする俺。けどすぐに落ち着きを取り戻す。
携帯のサブ画面に映し出された文字は、懐かしさを感じさせる文字だった。
『もしもし?』
《久しぶりだな。嵐》
その声を聞くのは久しぶりだった。
この声は…慶汰だ。
懐かしさが込み上げる。
『おう。どうした?』
《実は、お前に大事な話があるんだ…》