王子と姫が出会いました。
帰り際、叔父さんが誕生日プレゼントだと言ってスクーターのカタログをくれた。



ただし、免許は自分で取れとのこと。



マジ嬉しいっ!!



免許が取れたら連絡すると言って、しばしの別れ。



部屋に入ってからカタログを見た。



前から免許は欲しいと言ってたことをちゃんと覚えててくれたこと、感謝です。



あの人は親父より親父らしいかもしれない。



両親が亡くなった時、いちばん泣いていたのは叔父さんだった。



俺はどちらかと言えば客観的に見てて、実感がなかっただけかもしれないけど…。



祖母ちゃんは他界してて祖父ちゃんに育ててもらうって話しも出たけど、祖父ちゃんとは年に数回会うだけの仲だったから…。



そんな俺の不安を悟ってくれたのか、叔父さんは俺に向かってこう言った。



『お前のことは俺が守ってやる。会社も、お前も。だから、俺の息子になれ』



嬉しかったなぁ~。



だから俺は叔父さんが大好きだ。



きっと、これからも。



< 105 / 701 >

この作品をシェア

pagetop