王子と姫が出会いました。
振り向きざまだった。



でも一瞬じゃなくて少し長かった…。



ドラマで見たようなキスを自分がしてるんだって実感がジワジワと沸いて来て…。



「行くか、学校」

「あ…う…ふぁい…」

「ははっ!!カワイイな、姫は」

「恥ずかしくて…うぅぅぅ~…」

「好き?」

「だ、大好きです!!」



ニコッと笑った王子君に手を引かれて学校へ行きました。



アレがキス…。



心臓が止まるかと思った…。



レモンの味とか言うけど、グレープフルーツのニオイがした…。



あたし…王子君とキスした…。



「蘭ちゃん!!」

「なに!?」

「お、王子君と…」

「シた?」



コクコク頷くとニヤッと笑った蘭ちゃん。



あれれ?



なんか勘違いされた!?



「違う!!チュー…したの…」

「は…?」

「もう顔見れないかも…」

「あははっ!!姫カワイイ~!!感想は?」

「もっと…好きになった…」

「それでよし」



幸せすぎて怖いです…。



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