王子と姫が出会いました。
部屋に行ってベッドに横になり、ひたすら寝た。



『風邪なら看病しに行くけど?親いないんだよね?王子が死にそうな顔してるよ~』



放課後に入って来た蘭ちゃんのメールで目覚め、マズイと思い、王子君に電話をかけた。



「大丈夫か!?」

「平気です。ソファーで寝ちゃってて、起きたらお昼だったから休んじゃいました」

「ひとりで平気か!?」

「もう熱も下がったんで明日は学校に行きます」

「たいしたことねぇんだな?」

「はい!!元気です!!」



さすがに知恵熱とは言えずに電話を切った。



蘭ちゃんにも大丈夫だとメールを返し、冷凍パスタを食べてからお風呂に入ってまた寝た。



久し振りに知恵熱なんか出したよ…。



まさかキスのせいだったりして…。



そんなことなら余計、王子君には恥ずかしくて言えないじゃないか…。



あんまり考えるとまた熱が上がりそうなので、久し振りにマンガを読み返した。



キスシーンでピタッと止まる視線が憎い…。



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