王子と姫が出会いました。
隣に座ると、パタッと俺にひざ枕…。



えっ!?



なにコレ、カワイイんだけど…。



「甘えてる…つもり?」

「はい…」

「姫にしては頑張ったな」

「恥ずかしい…」

「あはっ!!顔あけぇ!!」



もっと甘えたらいいんだ。



お前に甘えられると、頼られてる気がして嬉しいから…。



「学校の時間ですよ、王子君」

「もったいねぇ~」

「今日も一緒じゃないですか…」

「バイト、ラストまでだから帰りが遅い…」

「ご飯作って待ってます!!」



くぅぅぅぅ~!!



やる気出たぜっ!!



やっぱり姫って俺の気持ちを操る天才だ…。



手を繋いで学校に行くと、すれ違うほとんどの生徒が見て来る。



見られることには慣れてるのでとくに気にしない。



「王子君にとって、女のコってなんですか?」



珍しくそんな質問をぶつけて来た姫にポカーン…。



見られまくってるから不安にでもなった?



「学校の女は欝陶しい。寄って来るヤツは基本、嫌いだから」



返事の代わりに、ニコッと笑顔を返された。



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