王子と姫が出会いました。
姫カワイイ…。



「キスしたくなった」

「へっ!?ちょ…」

「見えねぇようにするから上向いて?」



下駄箱の前。



小さい姫に覆いかぶさるようにして隠した。



素直に上を向いてくれた姫にちょっとだけチュー…。



「ここ学校ですよ…?」

「知ってるよ」

「誰かに見られたら…」

「イヤ?」



頷かれたので解放しました…。



俺的には誰に見られてもいいんだけど…。



まぁ姫の気持ちを優先させるべきなので我慢します…。



「じゃあカギ渡しとく」

「あっ、はい!!なにか食べたいのありますか?」

「ん~、じゃあ煮物とか食いたいかな」

「頑張ります!!」



誰にも見せたくない笑顔…。



絶対離してやんねぇからな、と思うだけ思った。



そして教室に入った俺を待っていたのは抜き打ちの服装検査…。



「髪、ボタン、アクセサリー類、これはなんだ?」

「見たらわかんだろ。音楽聞くヤツじゃん」

「没収。指輪とか全部外しなさい」



ありえないっ!!



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