王子と姫が出会いました。
そのまま寝てしまったのか、体を揺すられて目が覚めた。



「こんなとこで寝たら風邪ひくだろ」

「王子…君…。嫌いです…」

「ごめんなさい」



そう言って差し出されたのは王子君のバイトのカフェの袋…。



いいニオイがする…。



「夜メシ、食ってないと思ったから…」

「なんですか…コレ…」

「作って来ました…」



ハンバーガー!!



王子君のバイト先は軽食もやってるんだけど…ハンバーガーは裏メニューなはずで…。



「王子君が作った?」

「中身入れただけですが…。タマゴ好き?」

「うん…」

「トマトも?」

「うん」

「俺は?」

「嫌い…」

「死んでしまう~…」



王子君の反応がおもしろい…。



泣きそうな子犬…。



「好きじゃなきゃ俺が作った愛情DXバーガーはあげない…」

「じゃあいらない」

「あげるから好きになんない!?」

「…………お腹空きました」

「よし、まず食え!!皿出すから!!飲み物は!?いつものでいい!?」



慌ててる…。



< 134 / 701 >

この作品をシェア

pagetop