王子と姫が出会いました。
目で見たものを信じるしかないんだよ。



あたしは邪魔なのですか?



王子君は他のコと遊びたいんですか?



考え始めたら涙が止まらなくなった。



そんなあたしを見た王子君はポカ~ンと口を開けてあたしを見てる…。



「な、泣かせちゃった…?」

「遊びなら別れたいです…」

「遊びなんかじゃねぇよ!!本気だから!!姫以外いらないっつーのも、今まで言ったことは全部ウソじゃねぇ!!」

「だって…だってぇ~!!」



きつく抱きしめられた。



この腕の中が好きなのに…。



すごく好きなんだから…離れていくようなことしないでよぉ…。



「姫は…あんなうるせぇヤツらがいたらすぐ帰っちまう…」

「はい…?」

「いろいろ言われたくねぇんだよ、姫のこと…。学校でもイチャつかねぇように努力してるつもりだし…」



『アイツら、お前を傷つけたりしそうだから…』



王子君はどこまでも優しいです…。



どの辺りが暴君なんでしょう…。



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