王子と姫が出会いました。
王子君って有言実行みたいです…。



「王子、おはよ~!!」

「おぅ」

「元気なくない?疲れてんの?」

「疲れてねぇよ。馴れ馴れしくすんな」

「えっ?」

「お前としゃべりたくねぇ」



容赦ないんですけど!!



話し掛けたコが可哀相なんですけどぉ!!



「お、王子君…?」

「ん!?なに!?」

「いえ…」

「今日バイトねぇからデートしようか。それとも勉強する?姫は頭いいのか?」

「よくはないです…」

「なら俺が教える!!姫と勉強なんてヤバくね?絶対頭に入る気がしねぇよ、俺」



あたしとの扱いに差がありすぎる…。



そこまで望んでないんですけど…。



「教室行きたくねぇなぁ…」

「なんでですか?」

「姫がいないから」

「あっ…そう…ですか…」



これはなんでしょう…。



あたしは…溺愛されてるんですかね?



「じゃあまたあとで」

「はい、あと…………!?」



ななななっ!?



ちゅ、チューされた…。



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