王子と姫が出会いました。
あっ、目を反らした…。



もしかして仲良しになった!?



「お友達になったんですね!!」

「えっ!?あっ…まぁ…」

「よかったぁ~!!仲良し、いいです!!」



嬉しいなぁ~。



これでいがみ合いもなくなる!!



「蘭ちゃん、首に赤い痣が…」

「ぬぁっ!?こ、これは虫刺され!!」

「蚊ですか?もういるんですね~」



その後によそよそしいふたりに気づくまで時間がかかりました。



なにがあったのかわからないあたしに対し、王子君は一目見て全てを察したようです。



「いいとこセフレってとこだな」

「えっ!?じゃあ付き合ってないのに…?」

「瑞紀、本命いるから」

「じゃあ蘭ちゃんは…」

「割り切ってんじゃね?蘭子がいいならいいと思う。それより朝の…怒ってる?」

「あっ、忘れて…怒ってます!!王子君のおバカ!!」

「姫に言われるとヘコむ…」

「もう当分チュー禁止ですから」

「でぇっ!?死ぬ…」



蘭ちゃんは大丈夫でしょうか…。



心配です…。



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