王子と姫が出会いました。
久し振りに他人に親の話しをした…。



きっと姫だから言えたんだと思う。



いつか姫の親に会ってみたい…。



そん時はちゃんと挨拶する!!



そう決めてから数日、姫は家を出て行った。



姫が家に帰ったと同時にやって来たのは瑞紀で。



ふたりになんのが久しぶりだ…。



「瑞紀がメシ作れよ」

「別にいいけどさ、なんなの、このステップ…」

「姫がチビだからキッチンに立つの大変そうで…」

「ふ~ん…。変わったな、王子」

「変わってねぇよ。新たな俺が開花しただけさ」

「あぁ、なるほど…」



瑞紀が作ったカレーを食って、久し振りにゲーム。



姫がいたから来なかったんだろうな、瑞紀は。



気がきくヤツじゃねぇか。



「彩奈(アヤナ)さんのとこ行ってたのか?」

「ん~、ぼちぼち」

「いい加減やめとけって…」

「王子になにがわかんの?」

「わかんねぇけど…」



この話しをすると、瑞紀は聞く耳を持たなくなる。



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