王子と姫が出会いました。
たくましいって言うか…。



強い…。



同じ歳なのに大人っぽい…。



なんかちょっとわかった、王子君のこと。



「姫は作れねぇの?」

「はい、全く家事はできません」

「そう…」



それから無言になった。



ひたすらカルボナーラを食べてテレビを見て…。



なんか気に触ることでも言ったんだろうか…。



「お、王子君?」

「ん~?」

「どうか…しましたか?」

「別に。ただ…」

「ただ?」

「その敬語が気にいらねぇなって思っただけ」

「あっ…これは癖なので…」

「ダメ。カワイくねぇ。敬語禁止」



禁止されても困ります。



初対面から慣れるまではこの敬語が抜けない…。



年上でも年下でも。



「ムリです…」

「徐々にならできる?」

「た、たぶん…」

「じゃあ期待しとく」



そう言ってニカッと笑った。



笑顔は犯罪級の輝きです!!



イケメンって王子君のことなんだろうな…。



< 16 / 701 >

この作品をシェア

pagetop