王子と姫が出会いました。
俺達がふたりでいても、姫はなんとも思わないんだとか。



むしろ俺が蘭子を誘ってサボってる。



もちろん、姫は授業をサボるような悪い子ではないので!!



「瑞紀…なんだけど」

「たまにふたりで会ってセックスしてるだけ。何か言うことある?」

「あるだろ…。よくねぇって。近すぎんだろ」

「セフレに距離って関係あんの?」



なにも気にしてないような言い方…。



でもやっぱり引っ掛かる。



なんでわざわざ瑞紀とそんな関係になったのかってこと。



蘭子が瑞紀を遊びで受け入れるとは思えないわけで。



「俺の予想だけどさ、蘭子ってもしかして…」

「聞きたくないから言うな。ってかもういい、あたしの負けで。気分悪いから他行く」



中途半端なリバーシを置き去りにして、蘭子は家庭科室から出て行った。



マズいこと聞いたらしいな…。



確かに瑞紀も蘭子もこの話しはしたがらない…。



困ったヤツら…。



セフレねぇ~…。



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