王子と姫が出会いました。
そう言えば彼氏って存在ができたのは初めてだ…。



今までは告られても頑なに断って来た。



だって相手を知らないのにずっと見てたとか言われてもちょっと怖い。



それに、やっぱり性格は大事だと思うので。



断ってもめげなかったのは王子君が初めてかな?



「姫って身長どんくらい?」

「148だと思います」

「マジか!!超小さいな!!」

「もう延びないのかもです…。王子君は?」

「俺はたぶん170後半?まだ延びる予定で」



ものすごい身長差が…。



羨ましいなぁ~。



「王子君の見る景色はきっと広いんですね」

「そんなことねぇけど?」

「あたしは街歩いても人しか見えませんから」

「…………これが俺の目線」

「わっ!!」



腋の下に手を入れた王子君にフワッと持ち上げられた。



急に顔が熱くなる…。



「広く見えんのか?」

「あっ…うぅっ…お、降りたいっ…」

「ずっとこのまま抱っこしてたい…」



恥ずかしくて死んじゃいそうです!!



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