王子と姫が出会いました。
王子君の優しさがたまらなく好き…。
この人に恋をしてよかったと毎日思います。
「瑞紀君、すっかり元気になりましたね」
「ムリしてんじゃねぇかと思うけど。中身は傷だらけだ、アイツ」
瑞紀君が失恋して、しばらく学校に来なかった。
失恋の痛手は思ってたより深かったみたいです。
その日の放課後、両親の会社へ行った。
メールを入れたら出てきたパパは、いつもの笑顔を崩さずに…。
パパなりに探してくれた物件は5つ。
不動産屋の人と行ってみた。
「ワンルームでいいよな?」
「うん、贅沢はしない」
「全部新築だから好きなとこ選ぶといい」
「パパはあの家にひとり…。寂しくない?」
「帰って寝るだけの場所なら寂しくない。姫と暮らしてもよかったけどな…」
「あたしはイヤ。あたしの存在は気にしないでください」
「たまにはご飯食べような?」
今まで夜ご飯もまともに食べたことないのにね。
この人に恋をしてよかったと毎日思います。
「瑞紀君、すっかり元気になりましたね」
「ムリしてんじゃねぇかと思うけど。中身は傷だらけだ、アイツ」
瑞紀君が失恋して、しばらく学校に来なかった。
失恋の痛手は思ってたより深かったみたいです。
その日の放課後、両親の会社へ行った。
メールを入れたら出てきたパパは、いつもの笑顔を崩さずに…。
パパなりに探してくれた物件は5つ。
不動産屋の人と行ってみた。
「ワンルームでいいよな?」
「うん、贅沢はしない」
「全部新築だから好きなとこ選ぶといい」
「パパはあの家にひとり…。寂しくない?」
「帰って寝るだけの場所なら寂しくない。姫と暮らしてもよかったけどな…」
「あたしはイヤ。あたしの存在は気にしないでください」
「たまにはご飯食べような?」
今まで夜ご飯もまともに食べたことないのにね。