王子と姫が出会いました。
父親は有名ファッションブランドの社長をやってた。



母親はハーフのモデル。



仕事で知り合ったふたりは恋に落ち、俺を授かった。



それはそれは仲のいい夫婦だった。



死に際まで一緒じゃ世話ねぇよな。



仕事で海外に行っていた両親は俺を残して3年前に事故に合った。



俺を育ててくれてるのは父親の弟、俺の叔父さん。



兄のなき後、会社を継ぎ、独身を貫き、俺を自由に育て上げた。



俺的に叔父さんは最強だと思ってる。



『やられたら3倍にして返して来いや』

『女なんか食ってなんぼだ』

『てめぇの始末はてめぇでつけな』

『イジメられた?相手、ボコボコにするまで帰ってくんじゃねぇ』



思春期にこんな育て方をされたもんだから、きっと俺は逞しく育ったと思う。



ヤンキーではない。



俺はひたすら自分を守るだけ。



防衛策をとるたび、俺は周りから怖がられるようになった。



長身だった母ちゃんのおかげで体もデカいから特にな。



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