王子と姫が出会いました。
その後に食べたラーメンはおいしかった。



「魚介系と動物系の合わせ技でしたね」

「は…?」

「おいしかったです!!」

「満足した?って…顔みりゃわかるか」



王子君と食べたから余計おいしかったんだと思います。



最近ひとりでご飯でしたし…。



「王子君っ、あの…」

「ん?」

「お、お泊まりに行って…も…いい?」

「当たり前。姫の好きな時に来たらいいのに」

「じゃあ宿題持って行っていいですか!?」

「うん、姫んち寄ろうか」



やっぱり王子君は優しいです!!



大好きすぎて、この気持ちをどうやって伝えたらいいんでしょうか…。



ポケットから出たガムをくれた王子君を見上げた。



慣れたミントのニオイ…。



このガム、好きだよね、王子君。



キス、したいなぁ…。



「ん?なに?」

「キレイな顔…」

「はっ!?きゅ、急になに言ってんの!?」

「あっ、つい…」



恥ずかしい…。



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