王子と姫が出会いました。
ぎくしゃくしたまま家につき、宿題を取ってから王子君の家に来ました。



瑞紀君がまだいない…。



「風呂にお湯溜めるか」

「おー…じ君…」

「なぁに~?」

「チュー…したい…のです…けど…」



一瞬停止した王子君が近づいて来た。



あっ、なんか嬉しそう…。



背中に手を回され、そのまま誘導されるように王子君のベッドルーム…。



パタンとドアが閉まって、ギュッと抱きしめられた。



「もうムリ。姫、最近カワイすぎ。ふたりになったらヤバイ気がする」

「ヤバイ?」

「抑えが効かなくなってきた…」

「なんのですか?」

「枷が外れそう…」



イマイチ、意味がわからなかった。



少し王子君が怖い気がします…。



直後に帰宅した瑞紀君のおかげでキスすらできませんでした…。



王子君はすぐに寝てしまい、宿題も進まずに朝になり…。



「行ってくんね」

「いってらっしゃい…」



この日からなんだか一線引かれた気がします…。



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