王子と姫が出会いました。
寄ってくるヤツはシカト。



俺の目的は姫だけよ。



「き、城野…荷物…」

「あ?おぉ、お疲れ。ついでに自販機でお茶買って来て」

「パシリじゃねぇんだけど」

「聞こえねぇ。はい、お茶代」

「…………」



とりあえず姫に見られたら怒られそうなシーンなので早急に。



そのあとは姫がグラスに絵を書いて、それを削ってる姿を眺めた。



「名前書きました!!こっちが王子君の」

「これが姫の?」

「うん。王子君の竹とんぼは?」

「はい、あげる」



木に棒を挿しただけの俺が作った竹とんぼ。



微妙な顔をした姫を見なかったことにする。



だってやってられんもん。



真面目に来ただけでも偉い。



「メシ、メシ、メシ!!」

「はい、おにぎりです」

「小さい…。姫の手サイズ」

「それ、チャーハンです」

「これは?」

「オムライスおにぎり!!」



姫は作るモノまで超カワイイ。



いただきまぁす!!



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