王子と姫が出会いました。
ドアと一緒に廊下に倒れ込んだあたしは、割れたガラスまみれになった。



痛っ…。



体も痛いけど顔も痛い…。



そしてスカートから靴下までがホコリまみれ。



フルフルと首を降って頭から被ったガラスを少し飛ばした。



弁償しなきゃいけないかな…。



そう思ったのもつかの間、同じフロアにいた先生が慌てて駆け付けてくれた。



「ごめんなさい、閉じ込められたので…出ようとしたら割れてしまって…」

「それよりケガ!!保健室に行きましょう!!」

「ケガ?」

「血!!」



血なんか出て…!?



手と指にガラスが刺さってますよ!!



「い、痛いっ!!どうしたらいいですか!?」



優しい女の先生が保健室に連れてってくれました。



軽く刺さっただけのガラスはすぐに取り除き、髪の中のガラスも取った。



「跡にはならないと思うけど…。女のコなのに…」

「平気ですよ?目に入らなかっただけよかったです」

「でもね~…」



オデコとほっぺが切れてました。



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