王子と姫が出会いました。
なにかが迫って来た後に弾けた感じ。



脱力したと思えば、次は強烈な痛みだった。



息ができないっ…。



「息吐いて、姫」



出来そうもなくて首を横に振った。



頬を撫でて優しくキスされた。



やっと呼吸が出来たと思えばまた苦しい痛み。



「も…やめてっ…」

「今からだから。キツくて動けないから力抜いといて。姫もその方が楽なはず」



全然楽なんかじゃなかった。



痛くて痛くて涙が出た。


「俺がイジメてるみてぇじゃん…」

「ごめっ…」

「もう終わり、お疲れ」

「好きです!!とても…」

「ははっ!!俺もだよ」



涙を拭ってくれて、優しく抱きしめてくれた。



いつ寝たのかわからないけど、すごく暖かかったよ。



あたし、頑張った…。



目が覚めた時も抱きしめられたままで、同じくらいに起きた。



裸で寝てるのはあたしだけで…。



「王子君ずるいっ!!」

「寝てるヤツに服着せんのって大変なんだぞ。途中で断念しただけ」



引っ張り出したシーツに包まった。



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