王子と姫が出会いました。
痛みより愛
【王子】



南の島から帰った俺達を待ってたのは大量の課題と、すぐそこに迫ってるテストだった。



芸能活動的なものは別に禁止ではないけど、学校を休めばそれなりにやらなきゃならない課題が出される。



次のテストは少し頑張ろうかと思ってるけど…。



やる気出ねぇ~。



「姫、スゲーカワイかったなぁ…」

「でも最後までしてねぇんだろ?」

「だって痛そうで可哀相だったから…」

「ヘタレ」

「違う!!気遣っただけ」

「その後自分で抜いてりゃ世話ねぇよな」



うるせぇクソ瑞紀。



俺はお前と違って優しいんだ。



姫はアレで最後までシたと思ってるだろうけどな。



「でも超気持ち良かった…」

「お前ってホント変わったよな」

「そうだな~。姫だから大事に出来んだよ」

「で、この問題の解き方は?」

「これは2問前と似てる問題だからさっきみたいにやればできる」

「さすが王子~!!数学の補習、もう受けたくねぇからな」



瑞紀と勉強会なんて虚しい…。



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