王子と姫が出会いました。
特定の相手ってのが苦手で、適当にヤれるヤツでは都合がよかった女。



「静香…」

「あっ、先客?」

「違う!!ってか俺もうそういうのやってねぇから帰れ」

「じゃあマジカノ!?あぁ、王子の趣味っぽいね」



やめろ静香。



蘭子がキレ…。



すでに胸倉掴んでるっ!!



「あたしが王子の女だぁ?あたしの彼氏は瑞紀だ」

「じゃあ離してよ。ってか、なんで瑞紀の彼女がここいんの?」

「うるせぇし。見る目ねぇな、王子」



蘭子もケンカ売るようなこと言うな~!!



どうすんの、この状況…。



「とにかく離せ、蘭子」

「チッ…」



離れた蘭子はリビングの方に戻った。



追い返そう。



「いまさらなんだよ…」

「いまさらもなにも…付き合ってたわけじゃないし、会いに来ても不思議じゃなくない?」

「じゃあもう会わねぇから。悪いけど帰って」



急に顔色が変わった静香は帰る気配がない。



お嬢様で、ワガママ娘…。



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