王子と姫が出会いました。
静香といればいるほど具合が悪くなっていく…。



学校行ってもつまんねぇし。



メシ食っても全部同じ味に感じる。



心が死にそう…。



好きだ、姫…。



体育の時間、寒いのにマラソンをさせられ、具合の悪さはピーク。



久しぶりに風邪ひいたかも…。



「瑞紀、俺帰るわ…」

「風邪か?昨日から咳してたしな」

「熱いかも…」

「わかった。バイト休みだしメシは俺が作るから」



助かるぜ、嫁…。



体が熱いのは走ったからか、風邪で熱が出たのかはわからない。



だけど辛くて保健室に行って薬をもらった後に帰った。



飲んどきゃ治るだろ…。



家に帰ってベッドに入った瞬間に寝た。



制服のズボンのポケットで携帯が鳴って目が覚め、自分の息の荒さに気づく。



静香かよ…。



「今日は死にそうだから…ほっといてくれ…」

「なに言ってんの?冗談でしょ」

「わかった…。頼む…病院連れてけ…」



マジ死ぬかも…。



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