王子と姫が出会いました。
そんな先輩と別れて次のターゲットを探しに屋上に来てみた。



あっ、アイツだ。



「女とメシとはずいぶん余裕だな」

「城野っ…」

「この前はどうもね、先輩。まず…初めていいよな?」

「ちょっ…待てよ!!」

「あっ、聞こえなかった」



早めに片付いた4人目。



ひとりずつじゃ相手になんねぇな。



2番目にやったヤツがいちばん強かった。



5人目を片付けた時、予鈴が鳴ったので教室に戻った。



姫はたぶん蘭子とメシ食ってるはずだから、昼は一緒に行動はしない。



隣のクラスは楽しそうだな…。



うちのクラスは微妙だ…。



「王子君、血が出てるよ?」

「ん?あぁ、かすり傷だから」

「ケンカしたの?」



まずお前は誰だよ。



徐々に寄ってくる女にイラッとする。



「天野さんと付き合ってるって本当なの?」

「ホントだったらなんなの?」

「あのコっていい噂聞かないし~」



勝手に言ってろ。



俺が信じるのは俺の前の姫だけだから。



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