王子と姫が出会いました。
親父がいない間、この会社にはアメリカの支社長が来る。



俺はその人からいろんなことを学ぶらしい…。



「学費は俺が面倒見るから」

「えっ!?でも…」

「そこは親としてしてやりたい部分。マンションもまだあそこに住めんだろ。瑞紀追い出せば」

「アイツ出て行くかな…」

「今の姫ちゃんのマンションやればいい」



なんて言えばいいのか…。



感謝してもしたりない。



「とにかく姫ちゃんのこと安心させてやれ」

「うん!!」

「バカ息子ってカワイイな…」



待ってろよ、姫!!



お前を不安にさせたりなんかしないっ!!



走って走って走って。



「姫っ!!」

「王子君っ!!」

「産んでくれ!!俺の子ども!!」

「あっ、そのこと…なんですが…」

「えっ…?」

「もしかしたら間違いかもしれないです…」



でも陽性って…。



俺、しっかり見たぞ!!



「さっき生理が来て…もう1本試したら…」



陰性…?



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