王子と姫が出会いました。
姫の家から出て、またやって来た会社。



「制服で来るのは控えてもらいたいものですね」

「リュウさん…。酒でも飲みたい気分だよ…」



会議中の親父をしばらく待ち、全く意味のわからない顔をされた。



慰めてほしいな…。



「間違いだった!?」

「うん…。なんか失恋した気分…」

「完璧にできてねぇんだな?」

「4本試してやったぜ!!」

「バカだな、お前ら…」



姫の産む子どもなんか超カワイイに決まってる…。



男なら絶対俺みたいな名前はつけないけど。



姫は姫でカワイイから女だったらそんな感じのカワイイ名前にしたかった…。



「まぁ俺も一安心だ…。不安要素ナシであっちに行ける」

「どのくらい行く気?」

「たまに帰るけど多く見積もって1年くらいはいる予定だ」

「そっか…」

「なんかあったらリュウに頼め。アイツは信頼できる右腕だからな」

「ミクは?連れてく感じ?」

「家族だから。ミクにはあっちの生活の方が合ってるかもしんねぇぞ?」



子どももできてなくて、親父も遠くに行くのか…。



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