王子と姫が出会いました。
なんかいいことねぇなぁ…。



「姫ちゃんと仕事やるか?俺がいるうちに」

「また姫?世間に出したくないんだけど…」

「じゃあ他の女使うか」



そうそう、姫は俺のだからあんまり見せたくねぇの。



その後、久しぶりに実家に帰って一緒にメシを食った。



相変わらず食に興味がないミクはもちろん無理矢理詰め込まれてて…。



「ガキ産んだらガリガリだろうが」

「別にいいじゃん…」

「俺は若干プニプニしてる方が好きなんだよ。少しは太れ」

「プニプニ…?」

「そう、プニプニ」

「じゃあ食べる…」



親のラブラブな感じは特に見たくない。



本当の親じゃねぇけど、親父のそういう部分とか全く知らねぇからなんか恥ずかしい…。



「子どもって男?」

「女だって~。王子の妹になるの?」

「戸籍上」

「あっそ」



やっぱりミク、大嫌い。



一生母親だなんて認めねぇ。



まぁ2歳上の母親なんか滅多にいねぇしな…。



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