王子と姫が出会いました。
嬉しくて抱き着いた。



やっぱり王子君は王子君でいてほしい…。



お昼ご飯を食べながらチラッと王子君を見るといつもの優しい目…。



「お仕事しすぎじゃないですか…?」

「まぁ…。でもあのジジィが厳しいから…。もしかして寂しい!?」

「いや…その…」

「マジでごめんな~…。構ってやれてないよな…」

「だ、大丈夫です!!」

「それもそれでショック…」

「あっ、本当は寂しいです。とても寂しくて妄想しそうなくらいです…」



ニヤッと笑った王子君…。



そのまま家に連れて帰られました…。



王子君から仕事の愚痴なんか聞いたことない。



副社長の悪口なら聞いたけど…。



言わないから抜けないんじゃないんですかね…。



「瑞紀はバイトだし~」

「はい?」

「エロいことしよ」

「へっ!?日中なんですけどっ!!」

「ストレス溜まってんだよ、俺。だから…発散さして?」



そう言われると拒めないというか…。



なかば同情かもしれません…。



< 454 / 701 >

この作品をシェア

pagetop