王子と姫が出会いました。
その仕事が終わってやっと休みだと思い、喜んだ俺…。



「リュウさんが倒れた!?」

「過労だそうだ。明日からリュウの代わり、お前に任せる」

「ライアン?き、聞こえませんでした…」

「なんか言ったか?」

「夏休み終わってしまうじゃないですか…。僕、まだアルバイトですし…」



『で?』っていう顔で俺を見るライアン…。



鬼なんてカワイイもんだ。



お前、悪魔だろ!!



「ウソだ、松下に任せる。会社の保養所、空いてるらしいぞ」

「マジで!?」



そう言ったらグーで頭を殴られた…。



喜びのあまりつい気が抜けた…。



「ほ、本当ですか…」

「2日空いてるって松下が言ってたから使うといい」

「ありがとうございます!!」

「墓参り、行くんだろ?」

「はい!!」



会社の保養所はちょっとリッチなホテルの一室。



格安で泊まれるし!!



姫とラヴラヴ旅行…?



しかも保養所の道中にある親の墓参りも行ける。



夏休みだ!!



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