王子と姫が出会いました。
昨日のケンカで顔にケガしてる九条。



それを見つけた姫は痛そうな顔をした。



「どうしたんですか?」

「これ?先輩に殴られたの~…」

「王子君が?なにしたんですか…」



俺っ!?



ケンカ売ってきたのコイツなんだけど…。



まさか俺よりコイツ信じる感じじゃねぇよな…。



「急に礼儀がどうのって因縁つけられた。酷いよ、先輩…」

「コラ、テメーがケンカ売って来たんだろうが」

「俺が売るわけないじゃん。強いってわかってるのにさ~」

「お前っ…」

「姫先輩、怒ってやってくださいね。それじゃあ俺も自分の教室に戻りま~す」



ふざけたヤツだな!!



信じてねぇよな?



「弱いものイジメはダメですよ」

「俺が理不尽に殴ったりすると思ってんの?」

「…………その辺、ちょっとわからないです」



おい~~~~!!



困った…。



姫に信用されてねぇ…。



「いいコっぽいじゃないですか」



どこがっ!?



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