王子と姫が出会いました。

やりすぎたと反省しても遅いらしく、姫はそのまま教室に戻った。



クソ…。



「お前のせいで逃げたじゃねぇか…」

「嫌われたんじゃない?付け込むけどね、俺」

「好きにしろ。お前に関わるとロクなことねぇ…」



俺も教室に戻り、机に伏せてる姫の頭を撫でた。



ついイライラしてて…。



「姫、ごめん…」

「王子君…なんで怒ってるのかわかんない…」

「ごめん…」



そのまま学校にいたくなくて家に帰った。



どうも苛立ちが治まらない。



放課後に心配してやって来た姫はさらに俺をイライラさせた。



「なんで連れてくんだよ…」

「王子君のこと心配してたから…」

「帰れよお前…」



ニコニコしてる九条はあっさり引いた。



マジでムカつく。



「アイツに関わんな」

「えっ、でも王子君の友達…」

「今日の姫、好きじゃない」

「…………わけわかりません!!あたしも今日の王子君嫌いっ!!」



八つ当たりだとわかってても止まらなかった…。




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