王子と姫が出会いました。
【姫】



王子君に怒鳴られた…。



誰のせいだとって…あたしなにもしてないよ…?



なんでケンカなんてするのかわからない…。



それに今の王子君、なにを言ってもムダだ…。



瑞紀君くらいしか止められないんじゃないかと思い、瑞紀君の教室に行こうとした。



「城野っ!!」

「離せ…斎藤…」

「もういいだろ!!なにがあったか知らねぇけどやりすぎだ!!」



珍しく慌てて止める斎藤君…。



彩君は手も足も出ないほど王子君に一方的にやられた。



「停学になりてぇのか!!」

「チッ…」

「とにかく落ち着け。お前も早く自分のとこに戻れ」



彩君は不服な顔で教室を出て行った…。



倒れた机を直す斎藤君に本当に感謝…。



王子君はまだ冷たい目をしていた。



「城野ってやっぱり怖いよな…」

「斎藤スゲーとか思った…」



ヒソヒソと聞こえるクラスメイトの声…



王子君はカバンを拾いあげ、そのまま教室を後にした…。



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