王子と姫が出会いました。
これからもよろしくって言ったじゃん…。



あたしの気持ちは全く変わってないのに…。



お仕事が忙しくても文句なんて言ったことない…。



あたし、王子君に怒られるようなことなにもしてないもん…。



初めてひとりで授業をサボった。



王子君の部屋はカギがないからいつでも入れる。



ソファーに座り、ただボーッとしていた。



あたしと王子君はこれからどうなっちゃうんだろう…。



2時間目が終わって、3時間目が始まる寸前だった。



ガラッと開いたドア。



顔に絆創膏を貼った彩君だった。



「なに…してんの?」

「あっ、えっと…大丈夫?」

「まぁ…って…城野先輩いねぇの?」

「うん…」



『狙われてるって気付かねぇ!?』



その言葉を思い出し、立ち上がった。



ここにいたらダメだ…。



「あたし行くね」



そう言ったのに、彩君はドアを閉めてあたしの腕を掴んだ。



あっという間に彩君の腕の中…。



ダメだよ…。



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