王子と姫が出会いました。
このまま帰って来なかったらどうしようかと思った…。



携帯を開き、時間はもう夜の8時…。



諦めようかと思った時、リュウさんの車がマンションの前に止まった。



「お疲れ様でした~」

「お疲れ様です。ではまた。ん?あれは…」

「姫…?お前なにしてんだよ!!」



お仕事に行ってたのか…。



ホッとした…。



「こんばんは、リュウさん」

「こんなところでなにを…?」

「王子君待ってました!!気をつけて帰ってくださいね!!」



リュウさんの車が走り去るのを確認してから王子君の方を向いた。



スーツ姿、久しぶりです…。



やっぱりカッコイイなぁ…。



大好きだからそう思うんですよね…。



「いつから…待ってた?」

「お昼前…」

「バカじゃねぇの!!電話に出ねぇのは仕事ん時だろ!!諦めて帰れよ!!」

「嫌いって…言っちゃったから…ごめんなさいっていいたくて…。嫌いじゃない…です…」

「本当にバカ!!」



そう言った王子君に手を引かれてマンションに入った。



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